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バラ色、街づくり 1万8千本福岡市描く

福岡の街並みを花びらで描く「インフィオラータ(イタリア語で花のじゅうたん)」の制作イベントが23日、福岡市博多区のJR博多駅・博多口駅前広場で開かれ、親子連れなど約100人が約1万8千本のバラで縦8メートル、横13メートルの地上絵を完成させた。

 芸術に触れながら街づくりに関心を持ってもらおうと、博多まちづくり推進協議会とJR博多シティが企画。参加者は、約6時間かけて6色のバラの花びらをキャナルシティ博多や福岡タワー、櫛田神社などが描かれた下絵に敷き詰めた。地上絵は28日まで同広場に展示される。

=2011/09/24付 西日本新聞朝刊=

【地域と語ろう隊】住民が連携しにぎわう街に 九大去る福岡市・箱崎地区

東区箱崎地区の中心部は南の筥崎宮、北の九州大学箱崎キャンパスに挟まれる形で発展を遂げてきた。それが今、大学キャンパスの移転によって大きな転換点を迎えようとしている。

箱崎キャンパスは2019年度までに伊都キャンパス(西区、糸島市)に移転予定。九大によると、約42ヘクタールの敷地はすべて売却する方針で、自治体、民間を問わず売却先を検討するという。

 拠点施設である大学が去れば、一般には地域の縮小や空洞化が懸念される。箱崎地区が特異なのは、地下鉄、JR、国道3号と交通基盤が整っていることや、福岡市の中心市街地に近い「地の利」から、マンション建設などが進み、人口が増加傾向にある点だ。

 ただ、人口増は必ずしも街の活性化に直結していない。地元商店街は郊外の大型店に客足を奪われ続け、新住民と旧住民の意識差が交流を妨げている現状がある。

 25年後の将来像をどのように描くか。発展の一翼を担ってきた筥崎宮を中心に、商店街を活性化の起爆剤にしようとする動きがある。地元のまちづくり団体が企画する秋の「放生会(ほうじょうや)」と連動したイベントは例年好評だ。にぎわいを一過性に終わらせないことや、空き店舗の活用、出店の意欲を持つ若い経営者との連携などが課題に挙がる。

 九大の跡地利用が具体像を結ばない中で、地域の将来を語るのは難しい面もある。住民の1人は「跡地の行方は、周辺地域がどんな『街の色』なのかが左右する。だからこそ今のうちに、住民が連携してにぎわう街にしなければならない」と指摘する。新たな魅力創出に箱崎地区が動きだす。

=2011/08/13付 西日本新聞朝刊=

小倉太鼓で反核訴え

長崎原爆の当初の投下予定地だったとされる北九州市小倉北区で9日、北九州市と福岡県宗像市の5大学の学生約20人が「平和太鼓フェスティバル」を開催する。うち10人が小倉と長崎を結ぶ長崎街道の起点だった常盤橋で、原爆投下時刻に合わせ、小倉名物の祇園太鼓を打ち鳴らし、反核のメッセージを発信する。

 今年で2回目の催し。今回は北九州市立大3年の藤田隼平(しゅんぺい)さん(20)が会長となって学生約20人で連絡協議会を結成し、準備を進めてきた。

 藤田さんは長崎市出身で、幼いころから、被爆した祖父母の体験談を聞いて育った。祖父は出征先で腹に銃弾を受け、治療のため長崎に戻ってきて被爆。看護師だった祖母は病院で看護を続ける中で放射能に侵された。祖母が昨年6月に亡くなると、祖父も同10月、後を追うように他界した。

 祖父母から「戦争の恐ろしさを知りなさい」と言い聞かせられた藤田さん。「大学生になり長崎を出て、他県の学生との戦争認識のギャップに驚いた。祖父母から核の悲惨さを学んだ自分が若い世代の運動の先頭に立ちたい」と力を込める。

 9日の演奏後、学生たちは広島で採火した「平和の灯」を携え、長崎市へ自転車リレーに出発。終戦記念日の15日に長崎平和祈念像に献灯する。途中の10、11日には、映画「月光の夏」の舞台になった佐賀県鳥栖市に立ち寄り、献灯や太鼓演奏を披露する。

=2011/08/09付 西日本新聞朝刊=

路線価上昇率、福岡市トップ

国税庁は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2011年分の路線価(1月1日現在)を公表した。全国の路線価の平均増減率は3・1%マイナスで3年連続下落したが、下げ幅は前年より1・3ポイント縮小した。九州7県の平均増減率は、3・6%減(前年は3・9%減)で3年連続下落。ただ、九州の最高路線価となった福岡市・天神2丁目の渡辺通り(ソラリアステージビル前)は、1・1%増の1平方メートル当たり464万円。福岡市は全国の都道府県庁所在地の最高路線価で唯一、上昇した。

 平均増減率は3年連続全都道府県でマイナスだったが、31都道府県で前年より下げ幅が縮小。08年秋のリーマン・ショック以降の企業収益回復などを受け、地価下落に歯止めがかかりつつある。

 九州各県の平均下落率は、長崎と大分が4・1%▽鹿児島4・0%▽佐賀3・9%▽福岡3・4%▽熊本3・2%▽宮崎2・7%。福岡、熊本、大分が前年より下落幅を縮めた一方、他の4県は拡大した。九州新幹線鹿児島ルート全線開通の影響で、博多駅、熊本駅、鹿児島中央駅周辺などは上昇したが、長崎、大分、宮崎の九州新幹線沿線外の各県では、上昇地点が0だった。

 都道府県庁所在地の最高路線価は、3年ぶりに上昇した福岡市・天神以外は、名古屋、津、奈良の3市が横ばい、ほかの43都市は下落。福岡市は九州新幹線全通に加え、新博多駅ビル開業、天神に商業施設の進出が相次ぐなどして、都心部の不動産取引が活発化。地価反転で元気さを裏付けた。

 路線価の全国トップは、26年連続で東京・銀座5丁目の銀座中央通り。前年より5・2%下落の1平方メートル当たり2200万円だった。

 今回の路線価には、東日本大震災の影響は反映されていない。被災地については震災特例法に基づき、震災による地価の下落を反映した「調整率」を地域ごとに定めて路線価に掛け、税軽減の算定基準とする救済策を設ける。国税庁は例年、都道府県別の平均路線価を発表していたが、今年から事務効率化を理由に取りやめ、代わりに、標準宅地の増減率の平均を出した平均増減率を公表した。

=2011/07/01付 西日本新聞夕刊=

地中から手りゅう弾832個 JR小倉駅近く水道管工事現場 旧日本軍が製造か

14日午後2時すぎ、北九州市小倉北区浅野2丁目の市道で水道管の工事中、地中から大量のさび付いた手りゅう弾が見つかった。陸上自衛隊目達原駐屯地(佐賀県吉野ケ里町)の不発弾処理隊が出動し、約2時間半かけて832個を回収した。

 現場はJR小倉駅新幹線口(北口)の西約300メートルの市街地。小倉北署は現場の市道約150メートルを約6時間通行止めにした。住民の避難など目立った混乱はなかった。

 陸自や同署によると、ショベルカーで土を掘り起こしていたところ、1・2メートルほどの深さから、手りゅう弾が続々と出てきた。いずれも直径約4センチ、長さ約7センチで、信管はなかった。同区には太平洋戦争末期まで軽戦車や銃砲などを製造した旧小倉陸軍造兵廠(しょう)があった。陸自によると、外見的な特徴から旧日本軍の手りゅう弾とみられる。

 現場の向かいにある専門学校の職員(53)は「サイレンが鳴り響いて何事かと思ったら、手りゅう弾と聞き驚いた。生徒には現場を避けて帰るよう指示した」と話した。

=2011/06/15付 西日本新聞朝刊=

旧直方駅舎は初代博多駅か

直方市のJR直方駅旧駅舎の保存を求めている市民ら12人が1日、旧駅舎は明治23(1890)年建築の初代博多駅が移築された可能性が高いとして、調査を求める意見書を市監査委員に提出した。歴史的建造物に詳しい九州大大学院の藤原恵洋教授(建築史)が5月26日に旧駅舎を調査し、使われた資材などを根拠にまとめたリポートの内容を盛り込んだ。

 12人は「101歳直方駅舎の再生を求めるネットワーク」(樋口清代表)のメンバーたち。市が旧駅舎解体へ向けて調査費などを支出するのは都市計画法などに違反するとして、市長に支出差し止めを求めるよう5月17日に監査請求していた。

 この日提出した意見書によると、旧駅舎の屋根裏に使われている柱やはりの表面に、手おのやまさかりで削った跡があることが藤原教授らの調査で判明。同教授によると、初代博多駅は旧直方駅舎が完成した前年の明治42(1909)年に解体されており、「機械による製材が普及する明治30年代以前の工法で、初代博多駅の材料と考えるのが合理的だ」として、旧直方駅舎が新築ではなく移築だった可能性が高いとの見方を示している。

 同ネットワークの池永満さんは「初代博多駅の移築であれば、現存する駅舎では日本最古級と思われる。解体する前に文化財としての価値を調査すべきだ」と指摘している。

 直方駅旧駅舎は瓦ぶきの木造平屋。筑豊炭田の石炭が集まる拠点駅として栄え、最盛期の50年代には年間約800万人が乗降したが、今年4月29日に2階建ての新駅舎が開業したのに伴い、役目を終えた。市は7月にも解体工事に着手する予定。向野敏昭市長は西日本新聞の取材に対し「(意見書の)内容が分からない。コメントしない」と述べ、駅舎の解体計画を変更しない姿勢をあらためて示した。

=2011/06/02付 西日本新聞朝刊=

五重塔が完成 「荘厳画」公開 福岡市博多区の東長寺

空海の創建と伝わる東長寺(福岡市博多区御供所町)が建立する九州で2番目の総木造五重塔(高さ約26メートル)が完成、9日、初重(しょじゅう)(1階)の本尊などを描いた「荘厳画」が報道陣に公開された。落慶法要を営む14、15両日、一般公開する。

 寺の創建1200年を記念し「博多の新しいシンボルタワーになれば」と建立した。国産ヒノキを使った伝統工法の建築だが、地震に弱いとされる塔の最上部の飾り「相輪(そうりん)」を支える心柱(しんばしら)に特殊なゴムを装着して耐震性を高めるなど最新工法も取り入れた。五重塔にこうした技術を導入するのは初めてという。

 荘厳画は、故平山郁夫画伯に師事した日本画家の鳥山玲さん(55)=東京=が制作。中央に本尊である大日如来を安置、四方の壁に日本の自然が金箔(きんぱく)などを用いて幻想的に描かれている。藤田紫雲住職(67)は「九州新幹線鹿児島ルートが全線開通したばかり。寺社の多い博多のまちの発展に貢献できれば」と話している。


=2011/05/10付 西日本新聞朝刊=

飲酒運転撲滅 コースターで訴え

 お酒を飲む機会が増える忘年会の季節を前に福岡県警博多署と博多交通安全協会は、飲酒運転撲滅を訴えるメッセージの入ったコースターを作り、福岡市・中洲の飲食店に配っている。

 福岡市タクシー協会や県トラック協会など21団体に協力を求めて約5万枚を用意した。同市東区で幼いきょうだい3人の命が奪われた飲酒事故が起きた「2006年8月25日」の日付を記し、悲惨な事故を忘れないでとの願いを込めている。

 酒場の雰囲気を壊さないようにと、レコード盤を描くなどデザインも重視。「おしゃれにお酒を飲むのは大歓迎なのです」と博多署幹部。お酒が悪いのではなく、飲む人の自覚が問われるという、もっともな啓発。

=2010/10/23付 西日本新聞朝刊=

核なき世界の実現 “原爆の火”に誓う 星野村でも祈念式典

 広島原爆の日の6日、被爆地で採火した「平和の火」が65年間燃え続けている福岡県八女市星野村でも平和祈念式典があり、地元の小中学生が平和を誓い、核のない世界への思いを新たにした。

 平和の火は、合併前の旧星野村の山本達雄さん(2004年死去)が原爆投下直後の広島から持ち帰った。1968年に村が譲り受け「平和の塔」を建立。今年2月に同村を編入合併した市が管理を引き継いでいる。

 式には、地元関係者など約400人が出席。星野小6年の山口真波さん(12)が「原爆の火のことを勉強するうち戦争を起こしてはいけないという気になった」、星野中3年の山科慶典さん(15)は「人々が笑顔で過ごせる世界のため、まずは自分のまわりから平和の思いを広げたい」と誓った。献花の後、同中生徒93人が合唱曲「この灯(ひ)を永遠(とわ)に」を合唱した。

 筑紫野市などの被爆者でつくるNPO法人「筑紫原爆被害者の会」の約60人も祈りをささげた。

=2010/08/06付 西日本新聞夕刊=

市暴排条例が成立 福岡市議会 22議案可決し閉会

 福岡市議会6月定例会の最終本会議が23日開かれ、暴力団排除に市と市民が協力して取り組むとした市暴力団排除条例案や、市立病院機構中期計画の認可に関する専決処分、教育委員会委員の任命の人事案件など計22議案を可決・同意し、閉会した。

 全会一致で可決された市暴排条例では、市は他の市町村と連携して暴力団排除に関する施策を推進し、市民は市の施策に協力することをそれぞれの「役割」と明記。市は今後、条例を適用する事務事業の選定や、県警に照会する情報の範囲の取り決め、中高生に暴力団に入らないための教育などを行う。市は条例施行日の7月1日午後3時から、市役所前広場で千人規模の「暴力団追放福岡市民総決起大会」を開催し、条例の施行を市民にアピールする。

 人事案件では、任期満了に伴う新しい教育委員会委員に弁護士の松原妙子氏(60)を任命する議案など4件を全会一致で同意。また、B型肝炎訴訟の早期全面解決や、小規模グループホームの防火体制強化をそれぞれ国に求める意見書などが計5件提出され、すべて可決された。

=2010/06/24付 西日本新聞朝刊=

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